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Looking for the Void

by VentlaKaoru

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1.
朝には辿り着くだろう 夜行列車 何をしよう 適当でいいよ 見切り発車 そんなことばっか 目の前にいるのに 夢でも 会えちゃったような サマージャーニー 真夜中に寂しい駅に停まる トロい列車 田舎道 何処へ行くの ボロい原チャ そんなもんばっか 目の前の景色 夢にも 思わなかった サマージャーニー 空の色 薄ぼやけて 高くなった サマージャーニー
2.
CHINO 04:02
クリームソーダとコーヒー メロンソーダとコーヒー レモンソーダとコーヒーには 妖しげな魔法かかっている 朝のグラスビール 朝のグラスワイン 朝のウィスキーロックから 哲学の尻尾飛び出してる 木組みの街から逃げた うさぎの足跡追いかける 彼女はいつでも恐れる 肉親の死を 悪い幻か それとも 今までが悪い夢か 彼女はそれでも求める 温かな影を クリームソーダとコーヒー メロンソーダとコーヒー レモンソーダとコーヒーには 妖しげな魔法かかって・・・
3.
neutral 03:12
sir, would you like poisoned wine with a cat cake after sports you like? they never compare variation of silence silence does not let you say "NO"
4.
Eat Universe 04:33
I feel so... feel so lonely I feel so... feel so relaxing people lives busy of sex and politic but I don't care, boy fuckin' shit I am just... just eatin' in usual place eat universe eat universe that make you suffer fuck you
5.
解けない結び目の 中には過去の街 サイボーグ、半壊の 故郷、記憶の外 勿忘草 踏みつけたら 解けない結び目の 中には過去の街 はいいろにラッピングして 無邪気に骨軋む 色のないこと 理由を訊かなけりゃ 忘れないでいられたのに 埃の積もるまま 行方は知れぬまま はいいろを見る人は もういない どの街も 解けない結び目の 中には過去の街 はいいろにラッピングして 無邪気に骨軋む
6.
逆手に握りしめ 振り下ろすのを 躊躇った夜を越え 安堵する包丁 邪悪に手も足も奪われる前に 岬に駆けてゆく 身を投げるため 海岸沿い歩く 私は百合 もっと美しいものであるため 草の上で目覚め歩き出すのは 相応しい生活と貝殻の家
7.
浦島太郎が生まれる前 この村一番のガキ大将 浜辺で見つけた亀の子を 虐めて今夜はバチが当たる 今お前に這い寄るは 今枕元に立つは 今お前を見下ろすは 今仏罰下すのは 今生き血を啜るのは 今生爪を剥ぐのは 今洗剤を打つのは 人面魚じゃない魚面人 熊を狩に来たお爺さん この村一番の好々爺 罠にかかった鶴の子を 助けて名乗らず去って行く 今戸を叩いてるのは 今訪ねて来た者は 今宿を求めるのは 今恩返しするのは 今機織をするのは 今肩凝りほぐすのは 今葛籠をくれるのは 人面魚じゃない魚面人 魚面人様がいてくれりゃ 警察も裁判所もいらねえさ あの人いい人だ恩返し お前は悪い奴 罰を受けろ
8.
生まれ持つ権利 かなぐり捨てて 岩の台座を自ら背負う 血の味が滲む喉笛で 体温奪われたデモ行進 殺されても気付くことはない 天井裏の笑い声に 石油、食料 それらより遥かに 枯渇し続ける想像力 夜の金網を越える日は来ない カッコウの巣から仁義の墓場まで あー日本人 その二億の瞳に 何を映す その二億の瞳に 冷笑者たちが蓋を閉める 自らが入る鉄の棺桶の あー日本人 その二億の瞳に 何を映す その二億の瞳に あー君よ その盲いた瞳に 何を映す その盲いた瞳に
9.
ガラスケースに並ぶケーキ モンブラン... 何故かしら 眺めたら 涙 溶けて 湧いた 戸棚から顔を出して 紅茶に溶けてく 全部僕の体になれよ ピクニックの幻を見たよ 昔 見たことない涼やかな丘の上の夢 仔猫をケーキの箱に入れて遠くまで 忘れ得ぬ光景だった 誰も気付かないよ 猫のことには 驚きたいのさ 疲れていても ケーキの箱の中 仔猫が踊る
10.
神無月過ぎて待ちぼうけ 徳利を温めて待ってたよ 言葉も残さずひと月 とっぷりと夜が更けて 瓶の中 星型の部屋で電気も 点けないで じっと動かず 君もそうだったの 丸裸 季節のない村にいたら 死んでいたね きっと 良かったよ 狐憑き落ちて療養中 そっくりな君が来たら 「どうしよう」って言っちゃうな かみさま、おかえりなさい
11.
探し続けている、影も形もないものを
12.
詐欺師の才能に恵まれなかったイタコに憑依した 言葉を持たない詩人の霊との対話は果たして徒労に終わり 夜の帳 幕が上がると共に恐山 曙に染まり 目を覚ますと欲望からの置き手紙 旅立たれたお前は無欲の人 一億の詩を心に留めてきた努力は瞬く間に水泡に帰した 欲望の方から別れを告げられる気持ちは如何程のものか 彼の旅路の果ては 遥か天上の眩い楽園か 暗く冷たい鍾乳洞の底ではあるまいか 彼の最も安息の時、この終末に先立って行ったのは何が為 春の雨、沈黙と共に眺め

about

前作「むきだし」より3年ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム。
2018年にリリースされたシングル「はいいろ」、コンピレーションアルバム「Fourth Place BROWN」に提供された「二億の瞳」、2015年にリリースされたアルバム「EGO IS EGO」収録曲「ネコケーキ」をリアレンジした「ケーキと仔猫」などを収録した歌モノ全12曲。
今回も全ての楽器演奏・歌唱・トラック制作からミックス・マスタリングまでが自身の手で行われた。
「CHINO」「neutral」など近年のライブの特徴となっているTR-808系の音色のリズムの上でギターやシンセサイザーを弾き歌うスタイルの前半から、後半の「新約・魚面人」「二億の瞳」でロック色が強まり、サウンドコラージュとノイズをバックに延々とタイトル通りの歌詞を呻き続ける「探し続けている、影も形もないものを」で一度全てが崩壊したあと「末法のシエスタ」でアルバムはメロウに締めくくられる。
数多くの音楽の要素を吸収しつつもそのどこにも居場所のない音楽家によるベッドルーム・ミュージック詩篇。

credits

released May 12, 2020

VentlaKaoru : Vocals, Guitar, Bass, Keyboards, Programming, Sampling
Recorded at studio AOANA
Mixed and Mastered by VentlaKaoru
Photography by VentlaKaoru

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